防犯カメラの保存期間はどのくらい?延ばすにはどうすればよい?

防犯カメラの保存期間ってどのくらい?延ばすにはどうすればよいの?

 

最近は街中でもよく見かけるようになった防犯カメラですが、防犯対策として、ご自宅などへの設置を検討されている人も多いかもしれませんね。

防犯カメラを設置にするにあたり、気になるのが「防犯カメラの保存期間」ではないでしょうか?せっかく防犯カメラを設置しても、保存期間が短くてすぐに消えてしまったら困りますよね。

そこで今回は、「防犯カメラの保存期間はどのくらいなのか?」「防犯カメラの保存期間を長くするにはどうすればよいのか?」などについてまとめてみました。

防犯カメラの設置を検討されている人は、ぜひこの記事を読んで参考にしてみてくださいね。

 

 

▼お店の防犯カメラの保存期間はどのくらい?

まずはお店に設置されている防犯カメラの保存期間についてご紹介しましょう。お店に設置されている防犯カメラは、その設置目的によって保存期間が異なります。

 

【銀行】

銀行の場合、大金を扱っているということもあり、ほかのお店以上に防犯カメラの設置が求められる場所です。映像の保存期間は1か月~2か月くらいの場合が多いですが、銀行によっては1年近く保存しているところもあります。

また、保存期間よりも防犯カメラの設置台数を重視している銀行もあり、そういったところでは1つの銀行内に数十か所以上防犯カメラが設置されていることもあるそうです。

 

【ATM】

街の一角にあるATMにも、防犯カメラは設置されています。映像の保存期間は、1か月~3か月程度であることが多いようです。

 

【コンビニ】

コンビニも、深夜の時間帯などは店員が少なく犯罪に巻き込まれてしまう可能性があるため、防犯カメラが設置されている場合が多いです。設置している防犯カメラの性能によって保存期間は異なりますが、1週間~1か月程度は保存されていることが多いようです。

 

【その他の施設】

上記のほかにも、役所や市民ホール、公園など、さまざまな施設に防犯カメラは設置されています。

保存期間は施設の目的によって異なりますが、公共施設である場合は、自治体によって映像の保存期間に関する指針が定められていることがあり、その期間にしたがって保存がおこなわれているようです。

 

▼家庭用の防犯カメラの保存期間はどのくらい?

家庭用の防犯カメラの保存期間はどのくらい?

 

つづいて、家庭用の防犯カメラの保存期間がどれくらいなのかをご紹介します。

 

【一般住宅用】

個人で購入し家の玄関やガレージなどに設置する防犯カメラの保存期間は、通常1週間~10日くらいであることが多いようです。

家庭用カメラの場合は保存できるデータ容量がさほど大きくない場合が多いため、お店に設置されている防犯カメラなどと比較すると、どうしても保存期間が短くなりがちです。

 

【マンションエントランス】

マンションのエントランス部分などに設置されている防犯カメラの保存期間は、2週間~4週間程度であることが多いです。個人で購入・設置する家庭用防犯カメラよりは保存期間は長めであるのが一般的であるものの、管理会社やマンションのオーナーが設置することになるので、彼らの選択によって、保存期間には幅があります。

 

▼防犯カメラの保存期間はカメラの性能によって変わる

ここまでの記載からもわかるとおり、防犯カメラとひとことで言っても、その保存期間はさまざまです。ここからは、「防犯カメラの保存期間は何によって決まるのか」についてご説明していきたいと思います。

 

【保存する記録媒体の容量】

まず防犯カメラの保存期間を決めるもっとも重要なポイントとして、「記録媒体の容量」があげられます。防犯カメラの記録媒体としてはハードディスクのほか、SDカードなどが使用されることが多いのですが、この容量の大きい・小さいによって、保存できる時間が変わってくるのです。

 

長い時間の映像を保存したい場合は、より大きな容量の記録媒体を用意することが必要となります。

 

【フレームレートの数値】

通常、動画というのは、「何枚も高速で静止画を撮影し、それをつなぎ合わせることによって動いているように見える」という仕組みで成立しています。フレームレートというのは、動画を撮影するにあたり、「1秒間あたり何枚の静止画を撮影するか?」という数値のことです。

たとえばフレームレートが「30fps」(fpsは単位)の動画なら、1秒間に30枚の静止画を撮影し、それをつなぎ合わせた動画、ということになります。

フレームレートの数値が大きければ大きいほど、記録媒体の容量が必要となりますので、保存できる時間は少なくなってしまいます。逆にフレームレートの数値が小さいと、保存できる時間は長くなりますが、動画の動きがなめらかでなくなってしまいます。

 

【解像度の高い・低い】

上記以外にも防犯カメラの保存期間を決める要素として、解像度の高い・低いがあります。解像度とは画像の粗さを調節する数値のことで、解像度が高ければ高いほど、画像が鮮明になります。

一方で、解像度が高いと大きな容量が必要となりますので、必然的に保存できる時間は短くなってしまいます。

解像度を低くすれば保存できる時間は長くなりますが、画質が粗くなってしまい、誰が映っているのか判別できなくなってしまう可能性もあるため、画像の粗さと保存できる時間のどちらを重視するのか、よく考える必要があるでしょう。

 

▼防犯カメラの保存期間をもっと長くしたい!

防犯カメラの保存期間をもっと長くしたい!

 

「もっと長い時間、防犯カメラの映像を保存しておきたい!」という人もいるでしょう。そんなときはどうすればよいのでしょうか?

 

【防犯カメラの稼働時間を短くする】

防犯カメラは、用途によっては常に稼働させておく必要がない場合もあります。特に家庭用の防犯カメラは、ストーカーや空き巣対策のために設置していることが多いでしょうから、留守の際や深夜の人通りが少ない時間帯にだけ稼働させておけば十分、ということもあるでしょう。

稼働する必要がない時間帯はカメラを停止させるなどの設定をおこなっておくことで、1日あたりに使用する容量が減り、防犯カメラの保存日数を増やすことができます。

 

【解像度を下げる】

防犯カメラに映っている人の顔をしっかり確認したい場合は解像度を高く設定しておく必要がありますが、そういった目的がない場合は、そこまで高い解像度でなくてもよいかもしれません。解像度を下げると、記録媒体の使用容量を減らすことができるので、保存期間は長くなります。

 

【フレームレートを下げる】

防犯カメラの録画する動画に、そこまでなめらかな動きを求めている方はそんなに多くはないでしょう。動画をなめらかにするためのフレームレートを下げれば、多少動きがぎこちなくなるものの、記録媒体の使用容量が小さくなり、保存期間を延ばすことができます。

 

▼警察から防犯カメラの映像の提供を求められた…どうすればよい?

防犯カメラは犯罪などの様子が映っていることもあるため、捜査中の警察などから、証拠のために提出を求められることがあります。そういった場合、素直に提出してもよいものなのでしょうか?ここでは第三者から防犯カメラのデータ提供を求められた場合にどうすればよいのかをご紹介します。

 

【公的な捜査機関からの求めには応じてもOK】

警察などの公的な機関からデータの開示を求められた場合は、承諾しても大丈夫でしょう。基本的に、警察は捜査のために個人情報の提供を求めることが認められているからです。事件解決のきっかけになるかもしれませんので、ぜひ協力したいところです。

 

【公的機関以外からの要望は注意!個人情報保護法違反になることも…】

探偵や興信所など、公的機関以外の人から防犯カメラのデータ開示を求められた場合は注意が必要となります。防犯カメラに映りこんだ人の個人情報を提供したと判断されると、プライバシーの侵害にあたるほか、個人情報保護法に抵触するおそれもあるからです。

よほどの事情がない限り、むやみやたらに防犯カメラのデータを第三者に提供することは、やめておいたほうがよいでしょう。

 

▼防犯カメラの保存期間はどのくらいあれば十分?

さて、ここまで防犯カメラの保存期間についてご説明してきました。保存期間を長くすれば画質は下がり、画質を上げれば保存期間は短くなる……ということがお分かりいただけたかと思います。どうバランスを取ればよいのか、難しいですよね。防犯カメラの保存期間はどのくらいあれば丁度よいのでしょうか?

 

【目的に合わせて適切な保存期間を考えよう】

防犯カメラの保存期間を考える際に、もっとも重要なポイントとなるのは「なんのために防犯カメラを設置するのか?」ということです。たとえばストーカー被害に遭っていて、犯人を特定したいがために防犯カメラを設置するのであれば、保存期間は短くとも、高い画質で撮影したほうがよいでしょう。

また、人の出入りの多さなどを調べるために防犯カメラを設置するのであれば、高画質である必要はさほどないので、画質を下げ、保存期間を長めにしておくという選択もできます。

どういった目的で防犯カメラを設置するのか、ということをよく考えると、自然と適切な保存期間が見えてくるでしょう。

 

【保存期間を過ぎてしまう前にバックアップするのがおすすめ】

防犯カメラは、保存期間が過ぎると古いデータの上から新しいデータが上書きされていくタイプのものが多いです。つまり、録画したデータをきちんとバックアップしておかないと、どんどんデータが消えていってしまうということです。

防犯カメラのデータは強い証拠性がありますので、たとえば犯罪被害に遭った場合、警察や裁判所に提出することもできます。そのときに、きちんとバックアップしておかなかったせいで大事なデータが消えてしまっていたら、肩を落とすどころではすまないですよね。

防犯カメラを設置する場合は、定期的なバックアップをおすすめします。最近の防犯カメラには、SDカードなどの外部の記録媒体にデータを移せるようになっているものもあるので、そういった機能が付いている場合はぜひ使うようにしましょう。

もちろん、すべてのデータのバックアップを取っておく必要はありません。録画データの中身を確認し、怪しい人物が映り込んでいるなど、必要と思われるシーンを選んで保存しておくとよいでしょう。

 

【どのくらいの保存期間が適切なのかわからない…そんなときは業者に相談!】

「使用目的を考えてみたが、どうしても適切な保存期間がわからない……」といった場合もあるかと思います。そんな場合は、ぜひ防犯カメラのプロに相談してみてください。

防犯カメラの設置業者なら、目的別に最適な保存期間を案内してくれるほか、バックアップのしやすいタイプの防犯カメラの紹介などもおこなってくれるでしょう。高い場所への設置や、定期的なメンテナンスなどもおまかせすることができるため、おすすめです。

 

▼まとめ

さて今回は、「防犯カメラの保存期間はどのくらいなのか?」「防犯カメラの保存期間を長くするにはどうすればよいのか?」などについてご紹介しました。適切な保存期間などについて、少しイメージがついたのではないでしょうか?

防犯カメラは犯罪の証拠になるだけでなく、万引きなどの抑止効果もあると言われています。自宅や店先の防犯性を高めたい人は、これを機にぜひ防犯カメラを設置してみてください。

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