最近防犯対策で防犯カメラを導入している人は多く見受けられます。防犯カメラと一言で言っても、防犯カメラの設置場所や目的などで設置をする意味は変わってきます。
今回は防犯カメラを設置する理由や種類、位置などをご紹介します。防犯カメラの設置の検討をしている人や、なかなか防犯カメラによる防犯効果が見られないという人は、ぜひ一度確認してみましょう。
■【役割】防犯カメラを設置するのって意味があるの?
防犯カメラといっても、さまざまな種類があります。種類によってその防犯カメラの特質などにも違いがあります。まずは防犯カメラを設置することで、どのような効果があるのかを2つそれぞれ紹介します。
・監視
防犯カメラの種類によっては、録画できる映像の画質がよいものがあります。これは録画による監視の役割に特化した監視カメラです。防犯カメラの設置場所にはどのような人の流れがあるのか、把握することができます。
・威嚇
「監視カメラを設置してますよ」とアピールすることで、犯罪を犯そうと思っている人を威嚇する役割を果たします。威嚇の役割を果たす監視カメラは、録画の機能などが備わっていなくても問題ありません。
■【目的】防犯カメラを設置する理由は?
防犯カメラの役割には2種類あると紹介しました。防犯カメラを設置する目的にもいくつか種類があります。
・一戸建ての場合
一戸建ての自宅などに防犯カメラを設置する人は、空き巣などの犯罪被害を警戒している人が多いようです。
また、ピンポンダッシュなどのいたずらも、防犯カメラの設置により未然に防ぐことができます。実際に自宅がピンポンダッシュの被害を受けている場合は、犯人の特定にもつながります。
・マンションの場合
マンションのオーナーや管理会社が監視カメラを設置するのは、マンションにどのような人が出入りしているのか把握する目的があります。住人以外の来訪者が不審者ではないか、住人以外が侵入していたずらをしていないかなどを監視しているのです。
マンションなどは不特定多数の人間が出入りしやすい建物です。監視カメラを設置することで、オーナーや管理会社だけでなく、住民も安心して生活することができます。
・オフィスの場合
オフィスで監視カメラが果たしているのは、来訪者の監視だけでなく従業員の監視の目的も果たします。オフィス内で機密事項が情報漏洩してしまうなどのトラブルが発生しないように威嚇の意味も果たします。
オフィスに人がいない間も、見守り続けてくれます。防犯カメラで24時間監視し、管理や警備をより効率よく行うことができるでしょう。
■【設置場所】防犯カメラをどこに設置するかが重要です
防犯カメラの設置場所は、役割や目的をきちんと明確にしてから検討するべきでしょう。なぜなら役割や目的によって、適切な防犯カメラの設置場所に違いがあるからです。
防犯意識の高さを周りに示す“威嚇”という理由で設置をするなら、防犯カメラの設置場所は人の目に付きやすいところを選びましょう。
家に出入りをする人などを監視するなど、録画をしたいなら、逆に人目に付かない場所に防犯カメラを設置しましょう。
防犯カメラの設置が可能な場所はいくつかあるかと思います。まずは自分が防犯カメラにどのような効果を求めているのかを考えてみましょう。そうすれば適切な防犯カメラの設置場所が思いつくのではないでしょうか。
防犯カメラに関してあまり知識がない場合は、防犯カメラの販売や設置をしている業者に一度相談してみるとよいでしょう。より適切な位置を提案してくれます。
■【防犯効果アップ】カメラ以外でもこんなアイテムでもっと効果が上がります
防犯カメラと併せて利用することで、より防犯性を高めることができるアイテムがいくつかあります。防犯カメラの設置を検討している人や、すでに設置をしている人は、ぜひ一緒に活用してみてはいかがでしょうか?
・防犯ステッカーを貼ると抑止効果に
「防犯カメラ作動中」というステッカーを、どこかで目にしたことがあるかと思います。これは防犯カメラの役割でも威嚇の目的を果たします。
一戸建てやマンションに設置されている防犯カメラと併せて活用することで、いたずらや空き巣などの被害を未然に防ぐことができるのです。
デメリットとしては、貼ることができる場所が限られていることです。凹凸のない平らな場所に貼らないと、すぐにはがれてしまいます。貼る場所の景観や雰囲気も損ねてしまうおそれもあります。
・センサーライトで人影に反応
夜中など暗い場所で、人や動くものに反応して照らすことができるセンサーライトも威嚇の目的で有効なアイテムです。
不審者の侵入の時にセンサーライトが光ることで、他の歩行者や近所の人に侵入を知らせることができます。不審者の心理的にもダメージを与え、侵入やいたずらを未然に防ぐことも可能です。
■【種類】いろいろある防犯カメラ、どれを選べばよい?
防犯カメラの種類によって、備え付けられている機能に差があります。設置する場所や、目的に合わせて適切な防犯カメラを設置しましょう。
・防水・耐久性に優れたもの
屋外に防犯カメラを設置する場合は、防水性や耐久性に優れたものを設置しましょう。屋外なので、当然雨や風に晒されてしまいます。
そのような天候でも機能するタイプの防犯カメラを選ぶようにしましょう。
防犯カメラに対していたずらをする不審者もいます。物理的に殴られてしまったり、物を投げつけられても壊れない防犯カメラだと、屋外に設置しても安心ですよね。
・デザインによってもイメージが変わる
もしオフィスなどに防犯カメラを設置するなら、防水性などはあまり重視しなくてもよいでしょう。ただ、防犯カメラのデザインによっては、不審者以外の人にも威圧感を与えてしまったり、室内の雰囲気を壊してしまいます。
設置する場所のイメージや雰囲気などをきちんと考えた防犯カメラのデザインを選択しましょう。
・いくつ必要?設置する個数
防犯カメラは種類によってはより広い範囲の画像を記録することも可能ですが、どうしても撮影できる範囲には限りがあります。そんな時は複数の防犯カメラを設置する必要があるでしょう。
防犯カメラは決して安いものではありません。防犯カメラの設置場所をきちんと検討をし、より効率のよい配置にしましょう。
■まとめ
防犯カメラを設置することは、防犯対策にはとても有効的な対策だとされています。ただ、目的や設置場所をきちんと検討しないと、防犯カメラの効果は減少してしまいます。
防犯カメラの設置場所や、目的をはっきりさせ、より適した防犯カメラを選択しましょう。もし防犯カメラなどに対して知識がないなら、防犯カメラの種類や設置場所について、一度業者に相談してみましょう。
最近は自宅に防犯カメラを設置する方が増えました。防犯カメラを設置する理由はさまざまですが、「カメラがあることで犯罪を未然に防ぐ」「空き巣に入られた時に犯人を突き止める手がかりにする」といった理由が多いようです。
このように防犯カメラを設置することで「安心」につながりますが、やはり気になるのは「どんな防犯カメラを選べばよいのか」「どこに設置すれば効果的なのか」「設置費用はいくらくらいかかるのか」といった具体的なところですよね。
今回は、防犯カメラを設置する際に考えることや、防犯カメラの選び方や設置場所、費用、設置方法といった具体的な内容をお伝えします。今回の記事を読んで、防犯カメラをあなたの安心につなげるものにしましょう。
▼防犯カメラ設置前の心得
防犯カメラを設置する際、何も考えずに闇雲に設置しても効果はありません。効果的に防犯カメラを設置するためには、最初に考えることがあります。
◇防犯カメラを設置する目的は?
まずはどのような不安から防犯カメラを設置することを考えたのかという「目的」を明確にしましょう。なぜあなたは防犯カメラを設置しようと思ったのでしょうか。
「不審者や空き巣を自宅に寄せ付けないため?」
「空き巣などの犯罪が発生した時に、警察に証拠を提出するため?」
「自宅にいたずらをされないようにするため?」
このような目的がブレていると、いざ設置しても効果を感じにくいです。防犯カメラを設置する目的をきちんと明確にすることが大事なのです。
◇どこに取り付けるのか?
自宅に防犯カメラを取り付けるといっても、設置場所はいくつか考えられます。「玄関」「部屋の中」「駐車場」などが主な例ですが、一概に「ここに設置すれば大丈夫!」という場所は、残念ながらありません。
「防犯カメラを設置する目的を明確にすることが大事」とお伝えしましたが、その目的を具体的にすることで、おのずと設置するべき場所は見えてきます。
例えば、犯罪が起こった時の確認や証拠を残すことが目的であれば、実際に犯罪が起きそうな場所に設置するのがよいでしょう。具体的には、駐車場や部屋の中などの、犯罪が起きそうな場所に設置することで、実際に犯罪が起きてしまった場合に後で確認でき、警察に提出できるといったことに役立ちます。
あなたの目的に役立てる場所に防犯カメラを設置しましょう。
◇犯罪者を遠ざけるためには?
犯罪が実際に起こった場合を例として挙げましたが、やはり犯罪を未然防ぐことが一番です。犯罪を起こさせないということに役立つ方法は次の3つです。
・玄関や駐車場といった敷地の外からよく見える場所に防犯カメラを設置して、不審者にカメラの存在を知ってもらう
・人感センサーライトと防犯カメラを併用して、不審者にカメラの存在をアピールする
・「防犯カメラ作動中」というステッカーを玄関などのよく見えやすい場所に貼り付ける
このように、単純に防犯カメラを設置するのではなく、一工夫することで犯罪を未然に防ぐことができるのです。
▼防犯カメラ設置で効果的な場所はココ!
玄関や駐車場、部屋の中など、防犯カメラを設置する大まかな場所が決まったら、次は細かい設置場所を決めます。防犯カメラの設置場所を決める上で、考慮するべき点は以下の通りです。
1.人の手が届かないところに設置する
まずは人の手が届かないところに設置することが大前提となります。例えば人の手が届きづらい天井などの高いところです。逆に人の手が届きやすいということは、簡単に監視カメラを壊されたり、取り外されてしまったりする可能性が高いということになります。人の手が届かないところに設置することで、簡単に防犯カメラが壊される、取り外されるということが少なくなります。
2.侵入者がなるべく長い時間、監視範囲に入る位置に設置する
防犯カメラを設置して、侵入者などの人が通るところを撮影したとしても、防犯カメラに侵入者が映る映像が一瞬だとあまり意味がありません。比較的長い時間侵入者が監視する範囲に入ることで、犯罪が発生した時に犯人を特定することに役立ちます。
具体的には、人が横切るような場所が監視する範囲だとすると、防犯カメラには犯人の姿が一瞬しか映らず、あまり意味がありません。玄関のドアやリビングの中心など、犯人の姿が長い時間映るような場所に監視カメラを設置しましょう。
▼防犯カメラ設置の手順
防犯カメラを設置する場所が具体的に決まったら、次は防犯カメラを設置する段階となります。防犯カメラを設置する場合「自分で設置する(DIY)」「設置業者に依頼する」の2つの方法のいずれかとなります。どちらの方法を選ぶにしても、防犯カメラを設置する大まかな流れは以下のようになります。
1.設置のために必要なものを準備する(防犯カメラ、電動ドライバー、PF管、ジョイントボックス、防水パテなど)
2.防犯カメラの動作確認を行う
3.配管を設置する
4.防犯カメラを設置場所に固定する
5.防犯カメラとケーブルの結線を行う
6.宅内にケーブルを引き込み、配線する
7.防犯カメラとケーブル・レコーダー・モニターを接続する
8.引き込み口を埋める
これらの流れを確認した上でしっかりと準備をして、実際に設置する時にスムーズに行えるようにしましょう。
▼自宅に防犯カメラをDIY設置する前に知っておきたいこと
自宅に防犯カメラをDIY設置する場合、事前に知っておきたいことがいくつかあります。
◇DIY設置に必要なものはすべて自分で準備する
DIYですので、実際に設置する時はもちろんのこと、必要な機材や資材はすべて自分で準備しなければなりません。脚立、防水パテ、絶縁ビニールテープ、電動ドライバーなど、防犯カメラ以外に用意するものは意外と多いです。
そしてそれらを購入するためのコストもかかるため、「DIYだから格安で設置できる」というイメージを持っていると、思ったよりもかかった費用に驚くかもしれません。
◇防犯カメラを配線する知識が必要
防犯カメラがきちんと映るように正確に配線することも、DIYでは必要になってきます。防犯カメラの配線に慣れていないと、説明書を見ながら配線したけど映像が映らなかったということもよくある話です。
また、自宅に防犯カメラを1台設置するのか、複数台設置するのかで、配線の難易度は大きく変わります。複数台設置する場合のほうが、より高度な知識と配線技術を必要とします。
◇しっかり下調べと準備を行わないと大きなコストがかかる
必要なものを準備し、正確に防犯カメラを配線するということも大事ですが、DIY設置する上で一番大事なのは「しっかりと下調べをする」ということになります。
具体的にどこに防犯カメラを設置するのか、どこに配線用の穴を空けるのか、どのように配線をするのか、ということを事前に下調べしなければなりません。事前の下調べをしっかりせずに行うと、不要な資材を購入してしまう、配線を何度もやり直して時間を浪費してしまうといった、時間的にも金銭的にもムダが発生してしまう恐れがあるのです。
防犯カメラの設置はDIYでも行うことができますが、初心者にとってはハードルが高い作業であると事実も認識しておきましょう。
▼防犯カメラが複数台必要、機種選びも不安…そんな時はプロに相談を!
自宅に防犯カメラを設置する方は、1箇所ではなく、複数の箇所に防犯カメラを設置することも少なくありません。その場合、当然防犯カメラは複数必要となりますが、防犯カメラはすべて同じ機種ではなく、設置場所に適した機種を選ぶ必要があります。
◇適切なカメラの機種、自分で分かりますか?
設置場所ごとに異なる「適切なカメラの機種」といものがあります。カメラを選ぶ段階で「防犯カメラと言っても種類が多すぎ!どれがよいのかわからない!」と言って挫折する方もいますので、どのカメラが自分の目的に合っているのかも考えながら選びましょう。
現在は防犯カメラの種類も増えており、以下のような内容で考えます。
・システム(アナログカメラ、ネットワークカメラ、ウェブカメラなど)
・形状(ボックスカメラ、ドームカメラ、小型カメラなど)
・機能(ディナイトカメラ、赤外線カメラ、PTZカメラなど)
このように、多くのカメラの種類があります。カメラ初心者の方にとっては頭の痛い話ですよね。そんな時、プロの防犯カメラ設置業者に相談をすると、あなたが防犯カメラを設置する目的や、設置場所に適した防犯カメラを提案してくれます。
誤って効果がない防犯カメラを選ばないようにするためにも、“防犯カメラ設置業者を利用する”という選択肢を考えてもよいでしょう。
◇増設するかも?先を見据えた設置方法を相談しよう
防犯カメラは一度設置して終わりという場合と、あとあとになって防犯カメラを増設する場合があります。後者のように将来的に防犯カメラを増設する予定があるなら、最初に設置する時点で「将来を見越した設置方法」を考えておいたほうがよいでしょう。
例えば、1台目はアナログの防犯カメラを設置したけど、2台目からは接続が簡単なウェブカメラを設置したといった場合、1台目と2台目では接続方法が異なるため、それぞれで録画方式も異なります。そうなると、いざ録画した映像を見る時に管理が煩雑になります。
そのようなことも考えて、最初は1台のみ設置する場合でも「将来的に2台目以降を設置することなるかもしれない」ということを考えてみましょう。
もし自分で考えることが難しい場合は、設置業者に相談することで、将来性も見越した設置方法を提案してくれます。
▼防犯カメラ設置の費用はいくら?
防犯カメラの設置の費用はいくらくらいなのでしょうか。用途や設置台数などにもよりますが、ここでは一般的な価格相場を見てみましょう。
◇一般的な防犯カメラの価格相場
防犯カメラ本体の一般的な相場としては「約4万円~6万円」です。もちろんカメラ本体のみの値段であるため、これに加え録画装置であるレコーダーや配線に必要な工具、資材も必要となりますので、約10万円以上は見ておいたほうがよいでしょう。
◇防犯カメラ設置業者に依頼した場合
それでは、防犯カメラの設置を業者に依頼した場合はいくらほどで施工してもらえるのでしょうか。
防犯カメラ設置費用の相場は、防犯カメラが1台の場合10万円~となります。これにはカメラ本体の値段は含まれません。映像確認用のモニターやカメラの台数が増えると20万円以上~50万円ほどの費用がかかることもあります。
このように一見するとDIYと比べて値段が高いと思われるかもしれませんが、防犯カメラ本体と設置費用をセットで行ってくれる業者もあります。その場合、セット割引きが利きますので、場合によってはDIYするよりもお得に防犯カメラを設置することもあります。
また、業者を利用する大きなメリットとしては、設置する場所や状況に応じて、必要最低限の機能を備えたカメラを提案してくれたり、適切な機材や資材を適切な方法で施工してくれるなど、防犯カメラ初心者にとっては嬉しい要素がたくさんあります。
DIYに対して少しでも「自分でできるかな?」と不安を感じたら、思い切って業者に依頼することをおすすめします。
◇信頼できてお得な防犯カメラ設置業者を選ぶコツ
それでは、もし防犯カメラの設置を設置業者に依頼する場合、どのように設置業者を選べばよいのでしょうか。信頼できて、かつお得に防犯カメラを設置してくれる業者を選ぶ方法は以下の通りです。
・インターネット上の口コミから選ぶ
・業者比較サイトから選ぶ
・複数の業者に見積もりを取ってもらってから選ぶ(相見積り)
そして、業者を選ぶ側のあなた自身に、しっかりとした「選ぶ基準」を持っておく必要があります。具体的な選ぶ基準は以下の通りです。
・経験が豊富であるか
・アフターケアーをしっかりしてくれるか
・最新技術の導入に積極的であるか
・価格は適正か
・機器の取り扱いメーカーは多いか
インターネットの情報を活用したり、直接業者に連絡を取ることが、最終的に信頼できて価格や技術、製品に納得がいく業者を選ぶための方法です。
▼まとめ
いかがだったでしょうか。防犯カメラや配線などの知識がある人はDIY設置を、そうでない人は設置業者を利用するといったように、自分のレベルに応じて決めていただければよいと思います。
また、最初はDIY設置を前提に調べてみて、自分には難しそうであれば業者依頼に切り替えるという方法もおすすめですね。
防犯カメラの設置が終わってからから後悔しないように、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。